クラゲとウニの物語
地球に人類が姿を表すずっとずっと前のお話。
とげとげウニくんはくらーい海の底でゴロゴロゴロゴロ。
そこへフワリと君が表れた。
「まだそんなところで転がってるの?(笑)」
「だって僕は転がることしかできないんだ。君のようにフワフワして素敵なら良かったのに。僕なんてとげとげだし。。」
「そんなことないわ。あなただって素敵よ。だって海の底のことなら、なんでも知ってるし、、、そのとげとげもわたしは格好いいと思うわ。」
「うわぁ、、そんなこと言われたの初めてだよ。。ありがと。。ね、海の向こうの方はどうなってるの?」
僕は海の向こうの話や、海の上の話を聞いて、
僕は君に海の底の話をしたんだ。
お互いの知らない世界の話はとても楽しくて、あっという間に時間が過ぎてしまった。。
「もう、わたし行かなきゃ。たのしかった。」
「ね、また君に会えるかな?」
「そうね、、わたしが海流に流されて、この地球を一周回ったら、また会えるわ。」
「やったぁ。わかった。僕は君が地球を一周してくるのを待ってるよ🎵」
ウニの僕には君が地球を一周回るのに、どれくらいの時間がかかるかわかりません。
いくら待てども、クラゲちゃんは来ません。
やがて、ウニくんは自分がもうすぐ死んでしまうことを悟りました。ウニくんは子供たちを呼んで話しました。
「もし、クラゲちゃんが戻ってきたら伝えて欲しいんだ。」
「わかった。絶対に伝えるよ!」
しかし、子供たちも死ぬまでクラゲちゃんには会えませんでした。
それを、また次の子供たちに伝えて、さらにまた次の子供たちに伝えて、、、
そうしていく中で、子供たちの一部は地上で生きられるようになっていった。
しかし、クラゲちゃんは来ません。。
やがて、ウニくんの子供たちは、誰に伝えて良いのかわからなくなりました。。
でも、伝える言葉は受け継がれていって、、、
ついに人間になった。
そして、綺麗なお月さまの出ている夜にクラゲちゃんに出会った。。
もちろん、僕には僕が昔昔、ウニくんだったことも覚えてないし、君も昔昔、君がクラゲちゃんだったことも覚えてないのだけど。。。
君に伝える言葉は覚えていたよ。。
『君が大好きです。。。』
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